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格差社会を生き抜くためのおカネの新常識

生命保険の見直しについて



5年間普通の家庭の家計相談を4時間1万円で受けてきたファイナンシャル・プランナーによるお金の貯め方、使い方のアドバイスが満載。
あなたの人生を左右するほんの少しの金融知識を本書で身につけよう!


書籍名:格差社会を生き抜くためのおカネの新常識
著者:お財布救急隊代表宮本久史
出版社:きこ書房
価格・頁数:1,260円(税込)・160頁
発売日:2006年8月18日

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宮本からこの本を書くにあたって

今、本屋に行くと、株の本などお金を増やすテクニックの本がたくさん並んでいますね。なぜ今、このような本が溢れているのでしょうか?

お金を増やす話は、知っているのと知らないのでは大きな差があることは事実です。

この本でも、そうした知識があれば有利になる話も紹介しています。
そもそもお金を増やす、資産管理とはなぜ必要なのでしょうか? その本質が分からないと、お金をただ増やしたところで不安は消えないでしょう。

一昔前は、お金の話をすることはタブー視されていました。そもそも、お金を増やす方法なんてあまり良く知らなくても、何とかなってしまったといってよいかもしれません。

そこそこの大学を卒業し、それなりの会社に就職して定年まで働けば、退職金や企業年金、公的年金も受け取ることができ、60歳以降それほど派手な生活を望まなければ、普段の生活に不自由しない生活ができる、ということがイメージできたのです。

しかし現在は、不景気でなくてもその企業に貢献できていないと判断されればリストラもあり、定年まで働けるかどうか分からないとか、年功序列が崩れて成果主義が導入されることで、年をとっても年々収入が増えていかないとか、絵に描いていたプランが、バブルが弾けた後は描きにくくなってきている現状があります。

その不安に拍車をかけるのが、日本の人口構成の変化です。日本の年金制度は世代間扶養という考え方を前提に作られています。

しかし少子高齢化が進み、その人口構成も大きく変わってきているのです。

1975年では20〜64歳の人7.7人に対して、65歳以上の人が1人だったのが、2000年では3.6人に1人、2025年には1.9人に1人になると言われています。(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成14年1月推計の中位推計)」)

これはもう避けられない事態となっています。
さらに年金未納の問題があったりして、「今後年金制度はどうなっちゃうんだろう?」と、不安のタネは尽きません。

しかし、現状を知らないと、ただただ不安になってしまうのですが、今何をすればいいかが分かれば、その不安も少しは取り除かれるのではないでしょうか? 

資産運用、資産管理というと、「うちにはそんな資産はないよ!」という人もいるかもしれません。

でもここでいう資産管理とは、何億ものお金を稼ぐことではなくて、安心した老後の生活だったり、日々の生活に困らないためのものなのです。今の日本は、格差社会だと言われていますが、一番多いのは中流、普通の人たちでしょう。

やはり、日本という国は、健全な中流が引っ張っていくものだと私は考えます。

ではここで、老後、安心した生活を送るために、今からどれくらい準備をしていけばいいのかをシュミレーションしてみましょう。

現在30歳の同い年の夫婦がいます。
60歳以降を老後として、平均寿命までの必要資金を計算していきましょう。

男性の平均寿命は78歳ですから、夫婦二人での老後生活は18年、女性の平均寿命は85歳ですから、夫の死後、妻だけの生活が7年間あると想定します。

一般的に、夫婦二人での余裕ある老後生活費は38万円と言われています。これは人によっても違いますが、物価の上昇もありますし、ずっと健康であればいいのですが、年をとるとお金がかかることも多いので、ここでは余裕を見て38万円で計算しておきましょう。

すると、夫婦二人での生活は、
38万円×18年間×12か月=8208万円
妻だけの生活費は単純に二分の一だとすると、
19万円×7年間×12か月=1596万円
となり、合計は9804万円になります。


この夫婦の場合、受け取ることができる公的年金は約4715万円でした。

また、60〜65歳まで働くとしましょう。
年収を仮に300万円とすると、300万円×5年間=1500万円が用意できることになります。

また、退職金も1500万円ほど受け取れるものとしましょう。すると、これから準備する必要がある、老後に必要な生活資金はいくらになるでしょうか。

9804万円ー公的年金4715万円=5089万円
5089万円ー定年後の勤務1500万円ー退職金1500万円=2089万円
この夫婦の場合は、約2000万円を老後のために貯金しなくてはならないことが分かりました。


次に、そのために月々いくらずつ用意するべきかを計算しましょう。

2000万円÷30年÷12か月=55555円
利回り0%でひたすら貯金をすると、月々約5万5600円ずつ積み立てなくてはいけません。


しかし、もし年利1%で運用すれば月々の積立額は4万7600円、3%で運用できれば3万4200円、5%で運用できれば2万3900円と、運用できる利率によって月々の必要額は減っていきます。

今は5%で確定運用できる金融商品はなかなかありませんが、1%程度のものであれば選択肢は広がるのではないでしょうか?

ここで私が言いたいのは、やみくもに「株や、投資信託、不動産投資、さらには難解な金融商品で運用しなさい!」ということではなくて、先々かかるであろう必要資金のことを明らかにして、大まかな必要額をつかむことで、今やるべきことをわかっておくことが重要だということなのです。

この本は、現在ちまたに溢れる「1年で株で○○儲ける!」や「このままの日本では明日がない!日本脱出。」みたいな不安を煽るようなタイトル本ではないだけに派手さは無いかもしれませんが、私が現場(相談実務)で感じたこや、皆さんもどこかで聞いたことがある時事ニュースを含めてこれからお話させていただきたいと思います。

この本が、みなさんがお金のことに目を向ける(ものの見方)きっかけになれば筆者としてこれに勝るうれしいことはありません。


第1章 貯蓄も投資も当たり前にできるワンランク上の人をめざす
結局、貯蓄ってどれくらいすればいいの?
勝っている時に負けることを考えられる人が勝つ
自分に合った投資方法はどうやって見つける?
リスクのない投資商品はない
「いい人」から投資商品を買ってはいけない


第2章 保険を制する者が人生を制す

掛け捨てと貯蓄型どっちがお得?
なぜ保険会社は一日何度もテレビCMを流せるか?
ファイナンシャルプランナーではどうすることも…
誰でも入れる保険は損か得か?
給付を受けてもお金が戻ってくる医療保険
27万円を450万円の定期預金の価値に変える法!?
元本割れが嫌いな人のための生命保険活用法
かかった分だけ給付!? 実費補償のガン保険


第3章 教育と年金は思い立ったが吉日

子どもを幸せに育てるためのおカネの知識
子どもの教育費はいくらかかる?
先延ばしにしたいお葬式の話
みんなで考えよう年金問題
日本の老後は誰がみる!?
外貨建て個人年金のトラブルが多い理由


第4章 二極化時代に自分らしく生きるための常識

得をする情報にはベクトルがある
カップラーメン、二極化の波に乗る
ステーキよ、君は本当にステーキか?
タダなら欲しい? お得な情報
財務省の小冊子から時代の流れを読み取る法
食卓からチーズが消える日