
死亡保障を買うのに2つのパターンを紹介しましょう。
■二人の男性が30歳から60歳まで1000万円の死亡保障が必要だとします。ふたりとも60歳以降は死亡保障は必要ないと考えています。
Aさんが加入したのは、掛け捨ての定期保険。月々の保険料は4050円で、30歳から60歳までに支払う、総支払保険料は145万円です。60歳までに万が一のことがあれば1000万円が支払われますが、60歳を1日でも超えたら1円もお金は戻ってきません。
Bさんが加入したのは、掛け捨てではない終身保険。月々の保険料は1万7330円、総支払額は623万8800円と上記に比べ、4倍以上にもなります。Bさんも死亡保障が必要なのは60歳までなので、60歳で解約しました。その解約返戻金は745万4000円。つまり支払っているよりも多い額が戻ってきます。
これは低解約型終身保険というもので、満期前に解約すると解約返戻金は支払った額よりも低い額になります。つまり元本割れしてしまうのですが、満期日を超えれば、支払った額よりも大幅に多い額が戻ってきます。この場合だと120万円以上になりますよね。Bさんは、この保険によって、30年間の1000万円の死亡保障に加えて、120万円以上の老後に備えた貯蓄もできた、ということになるのです。
AさんとBさんの保険、どちらが得なのでしょうか?
一見、Bさんの方が良さそうにも思えますが、これは一概に言い切ることはできません。やはり家計とのバランスがあるからです。Bさんの保険は途中で保険料が払えなくなって解約するようなことがあると、損をすることになります。また59歳でどちらも亡くなった場合は、どちらも1000万円が受け取れますから、結果Aさんの方がコストが安かったということになります。
ここから先は、考え方の問題です。人生トータルで考えて、「元を取りたい。保障にかかるコストをゼロにしたい!」という考え方の人には、この保険はおすすめです。テレビや雑誌で「保険は掛け捨て!」などと耳にする人もいるかもしれませんが、まず、こういうパターンがあるのを知って、自分の価値観に合わせて選ぶことが、賢く生命保険に入る秘訣です。